元の為替レート

元の為替レートが2005年7月21日に切り上げられたことは、1971年のニクソンショックや1985年のプラザ合意に匹敵する経済史上の大きなトピックと言われています。実は、元の為替レートは1994年にも大きな変革があり、それまで１ドル＝６元ほどだった為替レートが１ドル＝8.7元に大幅に切り上げられたのですが、このときは2005年の切り上げほど話題になりませんでした。中国の経済力がまだ小さかったからです。昨今になって元の為替レートが注目を浴びる理由は、中国の経済力が近い将来アメリカを追い抜き世界一になることと、変動相場制や切り上げで価値が高くなっていく元で資産を持っておくメリットが挙げられます。元の為替レートは、中国の経済発展の指標として有効なのです。元という通貨単位は台湾でも使われています。これは中国のものとは全く別で、台湾元あるいは台湾ドルといい、もちろん為替レートも全く異なります。台湾の通貨単位が元だということで台湾元の為替レートを調べようとしてもなかなか情報は得られません。台湾元が台湾ドルと同じものというちょっとした知識の助けがありさえすれば、簡単に台湾ドルの為替レートにたどり着くことができます。