世界最大規模、24時間眠らない市場。それが外国為替相場
外国為替相場の一日の取引高は2兆ドル。日本円に換算(1
ドル=100円)すると約200兆円。日本の1年間の国家予算が約100兆円なので取引される金額の大きさがおわかりになると思います。その一方、外国為替相場に参加している人数は正確には、とても把握できない規模です。しかし参加者は、外国
為替相場へのその目的により、主なグループにわけることができます。
銀行、証券、保険会社などの金融機関、海外に商品、サービスを提供している輸出業者などの実需筋、各国中央銀行、そしてジョージーソロスで有名なヘッジファンド、海外旅行者、外貨預金などの外貨建て金融商品を購入する個人投資家などです。つまり日本の円とアメリカのドルなど異なる2国間の通貨を交換する行為をしている人、外国為替取引をしている人すべてが、外国為替相場への参加者なのです。ですから外国為替相場では、非常に大きな金額が取引され、多くの参加者が外国為替相場にたずさわることになるのです。
そしてこの外国為替相場(外国為替市場)24時間眠らないマーケットとも言われます。1日24時間、365日外国為替市場は動き続けているのです。世界中の会社、あるいは人々がつねに異なる2国間の通貨の交換を行っています。結果その交換レートである
為替レートは動き続けています。
また、外国為替相場への主な市場参加者の国・地域により、外国為替相場には市場名がつけられます。日本時間で早い順ごとに①オセアニア市場②オーストラリア市場②アジア市場③欧州市場④北米市場と呼ばれています。日本時間の午前7:00位になると、オーストラリアが午前9:00頃になります。その国の会社、人々が活発に外国
為替取引を行います。また日本時間午前9:00には日本などのアジアの会社、人々が外国為替取引を活発に行います。ですからアジア市場という名前で呼ばれます。時間がすすむにつれて取引の中心となる場所(市場)が移っていき、またもとの場所に戻ってくるわけです。つまりオセアニアや東京、ロンドン、ニューヨークに取引所があるわけではなく、その取引の中心となる国・地域が市場名でよばれていると覚えたほうがいいでしょう。なお①、②はオセアニア時間、②は東京時間、③はロンドン時間④はニューヨーク時間という時間名称で呼ばれることもあります。
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